もってのほか

菊の酢漬けの名前で山形では「もってのほか」と呼ばれています。凄くおいしいということなのでしょう。山形から届いた食品の中に食用菊がどっさり。直ぐに調理できるように花びらだけ分けて送ってくれるが、取り分けるのは大変らしい。量が量だけに納得だ。
これを酢を入れたお湯でさっと茹でて、ほんのりとした甘酢に漬けて食べるのです。香りがよく他に例えが無い食べ物です。かなりの花びらですが茹でるとほんのわずかになってしまう。ありがたく頂くというわけです。

子供達にとって家庭の味が妻の料理なのは当たり前だが、私自身にとっても妻の料理が世間で言う「お袋の味」になっている。もちろん私にも母は居たが家庭の味が思い出せないのだ。考えて行くとみな店屋物の味になって行く。妻の料理は山形の母譲りなので、広い意味では山形の料理が私のお袋の味なのだろうか?